「Nスパイラル展」レポート

「Nスパイラル展」第一日

元麻布ギャラリー佐久平の大谷です。昨日19日より「Nスパイラル展」を開催しております。第一日目である昨日は、告知がまだ不十分なせいか来場者は少なかったのですが、みなさん高い評価をされていました。

来場された方のおひとりである佐久市在住の画家・たかはしびわさんは、ご自身のHP
http://www.geocities.jp/takahashibiwa/
の日記に以下のように書かれています。

中平さんの活動とがびアートプロジェクト。鑑賞を基礎に置き、卒業制作において自分の表現したいことを見つけ自由に表現できるようになる、という大きな流れを設定して授業を組み立てていく、というやり方。おらも教職とってて思ったけど、鑑賞って大事なんだよね。美術の授業では、1.制作のきっかけ、2.制作中には参考、3.制作後自分の制作を振り返り、さらに美術への関心を高める材料、としての鑑賞、ていうのが考えられるけど。今美術探訪とか書いてて思うのは、批評文を書く(美術探訪が批評としてどうか、という問題はあるけど)ということと鑑賞とをセットにすると、より良く見るようになるんじゃないか、てこと。良く見るというのは、いろんな角度から見ていろんなことに気付いていくことであり、批評文を書くという行為、見たことを都合よく取捨選択せず、論理的整合性を持つように解釈していくことで、見て気付いてきたことが生きてくる、と思うんである。そして「良く見る」ということは何も鑑賞だけに必要なのではなくて、日常の何にでも適用できるし、日常を良く見てみる事が様々な課題や問題意識を呼び起してくれるんじゃなかろうか。

たかはしさんは、中平先生が用意してくださった透明下敷きとマジックペンで、人物の輪郭をなぞって直接描く『モナリザでマネリザ』を体験していかれましたが、プロの画家さんでも難しいということでした。