どうも、小林です。
今日は美術の授業があったので、早速報告したいと思います。
高校初の美術の授業(正確には二回目ですが、前回はオリエンテーションだったので)一人に一冊ずつスケッチブックが配られ、これから何をするのか楽しみにしていると、齋藤先生から最初の課題が発表されました。
「これから30分間、一言も喋らずに(喋らないくらい)集中して、チューリップのスケッチをしてくること」
中学校の授業では本格的にデッサンをした事がほとんど無かったので、とてもいい機会でした。すぐに花壇に向かってスケッチを始めると、皆しっかりルールを守り、誰一人喋る事無く、黙々と手を動かしていました。やはり人は本気で集中すると、自然に言葉が出て来なくなるものですねぇ・・・普段はにぎやかな男子達も、この時は一言も喋りませんでした(笑)・・・あっという間に30分が経過し、その場で皆の作品を並べて鑑賞しました。すると、さすがは美術を選択した人達だけあり素晴らしい作品ばかりでした。濃く、力強いタッチでインパクトのある作品・薄く、緻密に描かれている繊細な作品・花を重点的に描いた作品・チューリップ全体を描いた作品等々・・・同じチューリップを描いたのに、やはり人の数だけ違った表情のチューリップが描かれていました!
僕は「絵の上手さ」=「どれだけその絵に自分の個性を注ぎ込めたか」だと思っています。どれだけ写真みたいにリアルな絵でも中途半端な気持ちで、その上、他人の真似をしただけの作品では「上手い絵」と言えないのではないでしょうか?
しかし、残念な事に現実は「絵の上手さ」=「どれだけ、そのモチーフを写実的に描けるか」という認識を持った人がほとんどです。美術の本当の楽しさを伝えるには、これから、その考えをいかにして変えていくかが重要になっていくと思います。