櫻ヶ岡中学校の中平です。昨日8月7日、東京六本木・国立新美術館にて行われた独立行政法人国立美術館主催「平成19年度・美術館を活用した鑑賞教育の充実のやめの指導者研修」が行われました。とがびアートプロジェクトを、実践事例として中平が発表してきました。
参加者は200人以上。全国の教師、指導主事、美術館学芸員など地域で美術を中心とした役割を担っている方々ばかりです。しかも、会場は新しく完成したばかりの国立新美術館。「とがびアートプロジェクトにみる中学生のチカラ」と題して、写真や映像などを交えて中学生の生き生きとした姿を伝えてきました。
参観者の方々からは、とても用反応があり、自分のやってきたことや、学校と美術館が協力することにより、いろいろな可能性があるということを再確認できたように思いました。全国でも様々な取り組みが進められることを祈っています。
午後は、参観者の方々による、学校と美術館の連携に関するプログラム作りが行われ間h下。写真は、絵葉書などを使ったアートカードによる具体的な体験学習です。私も、話には聞いていましたが、やってみることがなく、目の前で楽しそうに展開されていくところを見て、「これは使えそうだ」と思いました。驚きました。
昨年度、私は研修者として参加しました。今年と昨年の大きな違いは、学芸員さんや、教師の方々の中で、児童生徒の絵画鑑賞の際に、歴史や知識的なことを教えるべきだと主張する人が、今年はほとんどいなかったことです。これは大きな前進であると思いました。また、グループによるミーティングの場面で、まったく制限がなく、連携というキーワードだけで、初めてであった数人が、連携プログラムを作り上げていく活動が現実のものとして展開されていました。これも大変、知的活動でエネルギーを使うことであると思いましたが、どんどんすすんでいく様は驚く以外ないと思いました。同じような方法で、自分の学校で、たとえば他教科の先生方と総合的な学習の時間プログラムなどを作っていくこともできるかもしれないなあと思いました。
ここは六本木。それにしても、会場の国立新美術館。すごい建物です。黒川紀章氏の設計だそうです。しかし、これだけの建物を建てたからには、それに見合った地域への芸術文化の貢献は、並大抵のことではないでしょう。そうでないと、地域から美術や芸術が認められなくなってしまいます。そのためにも、この新美術館には期待したいと思います。