櫻ヶ岡中学校の中平です。1年生の金屏風がもうすぐ完成です。今日は、あえて同じようなかきつばた構図で描いている生徒を紹介します。
写真の生徒は、チューリップをかきつばた構図で、並べて描いています。金地の美しさが、葉っぱのグリーンを薄塗りしているため、微妙に輝いて見えます。色と色の隙間が美しく見える、それが金をバックにしている良さです。
写真の男子生徒は、サッカー・ブラジル代表をかきつばた構図で描いています。先ほどの女子生徒の構図とほぼ同じ形になっていますが、ここがこの題材の良いところです。この男子生徒は、あまり表現に自信を持っていないのですが、この題材では、金を塗り、スプレーで少しバック着色することにより、思ったより出来栄えが良く感じます。そのあたりがこの生徒の意欲を支え、やる気にしているのではないでしょうか。同じような形や構図になってしまっても、本人が描く物を選び、色を決めているので、全く同じ物は出来ないのです。多分、この男子生徒は、他の生徒のまねをして色や構図を決めているのかもしれませんが、最後の相互鑑賞会では、自分の作品の独創的な部分に、初めて気づくのではないでしょうか。