戸倉上山田中学校、第1美術室には、ひとりの絵師がいます。誰もいない美術室で黙々と描き続けています。授業の課題ではありません。描きたいという純粋な気持ちで描いています。彼は、金剛力士像や明王を見たとき、純粋にかっこいいと思える抜群のセンスをもってます。彼が好きな表現方法は、彫刻ではなく絵画です。仏像の資料から、選び抜いた明王をモデルにしていますが、自分でアレンジして、袈裟や刀をデザインしています。明王の背中には、炎ではなく真っ赤な日の丸です。
ものすごい集中力で2時間続けました。まだ完成していませんが、完成が楽しみです。実は、この制作をはじめる前に、天明屋尚さんの画集とDVDをみました。天明屋さんの画集を時折みながら色の使い方を考えていました。ここにひとり絵師が誕生しました。