櫻ヶ岡中学校の中平です。今日は埼玉県北浦和にある埼玉県近代美術館でのシンポジウム「アートでつなぐ人と町」に参加してきました。私は午前中のシンポジウムのパネラーとして招かれ、とがびアートプロジェクトの実践を発表しました。約90名ほどの聴衆の前で発表するのは、初めてではなかったのですが、緊張しました。最近、私は、せっかくこういった場を与えてもらっているので、日頃考えていることを正直に話そうと考えています。アートや美術館、学校に対する思いを嘘のない気持ちを、言葉にして話そうと考えています。そうではないと、取り組みやプロジェクトが誤解される恐れがあると思ったからです。そのような発言をすると、以前よりも質問してくださる方が増えました。コミュニケーションがあったほうが発表はどきどきして面白いですから。
奥村先生の講演は、学習指導要領が改訂される折、とても有意義でした。それにしても、学校教育の研修会で「アートプロジェクト」という言葉が飛び交うというのは、驚きです。美術教師が自ら助成金を申請し、授業を行っていく時代が近いうちに訪れるかもしれませんね。
加須小学校の「まちかど美術館」は衝撃的でした。学校教育目標の言葉に「創造性」という言葉が含まれているのです。聞いたところ、加須小学校の先生方全員が図工の研究を学校教育の中核に据えており「伝える力や創造性こそが学力である」とみなさん考えていらっしゃるということです。私の今まで出会った小学校の取り組みで、このような一環した取り組みをされている学校には出会ったことがありません。大方の小学校は「理数的論理力や思考力こそ学力」と考えている小中学校が一般的だと思います。加須小学校の実践をお聞きし、勇気が涌いてきました。