Nプロジェクト実行委員会事務局の中平です。長野県の小中学校もやっと春休みに突入しました。いろいろな場所で別れの季節ですね。
さて、最近、Nプロジェクトにとってうれしいことがいくつかありましたので、報告します。
まずは、写真のような手紙が届いたことです。先日行った茅野市民館での私の話を聞いてくださった茅野の方が感想を送ってくださったのです。お手紙の送り主は、退職されて何年かたつという元校長先生。しかも、長野県内で付属中学校、指導主事などをされていたかたです。私は、この手紙の差出人の名前を見たとき、とても緊張しました。県内でも有名な先生だったからです。お手紙の中身は、私が行ってきたとがびやNスパイラルという実践を評価してくださり、勇気を与えてくださるものでした。私は、手紙をよんで嬉しくなり、すぐ返事を書いてしまいました。見てくださっている方は必ず見てくださっているのです。
もう一つの嬉しい話は、本校での先輩先生からお聞きした話です。ある先生の留別会でのあいさつの言葉です。「今まで、本校は廊下などに作品が展示されるとかたっぱしから壊されたり傷つけられたりした。美術の作品を今年のように展示することでとても心配だったが、壊れるような事例は一つもなかった。われわれ教師は守りに入ってはいけないんだということがわかった。」どんなに校舎内に作品が展示されようとも、話題にされないことのほうが多いですし、見てくださる方も実は少ないと思います。この先生は常に美術科の動きを見ていてくださいました。このような場所で話題として出してくださることがすでにうれしいことでした。
もう一つ、うれしい話。教頭先生が私に「そろそろ本校を美術館にしてください。」といってくださいました。
一年前、私がこの中学校に転勤してきたときのことを、今でもよく覚えています。何も飾られていない殺風景な廊下。離れた校舎にある美術室。一歩一歩、状況は変わってきているのです。