櫻ヶ岡中学校の中平です。今日、「よみがえり展」作品が学校に帰ってきましたので、昇降口に展示をしました。スポットライトを使ってかっこよく展示をすると、さっそく早朝から登校した生徒が作品を見ていきます。「おー、これあいつの作品だぜ」「これ全部、紙コップなんですか?」思い思いの感想や声が聞こえてきます。
今回のよみがえり展作品は、まず、4月に小布施玄照寺の境内に展示しました。そこに展辞するのが目的で生徒たちは一生懸命作りました。このお寺での展示は、すでに「お寺」という場所が非日常を演出する空間でしたので、作品を置くだけでも見栄えがありました。
続いて、4月下旬から5月上旬までは、長野市平林地区にある「デイセンター風の森」ギャラリーにて、二回目の展示を行いました。この場所は天井も高く、外光の差込み、床のフローリングも美しい本格的なギャラリーでした。ここでは、あまり展示方法など考えず、空間を生かして展示をしました。お寺とは全く違った見え方に驚きました。
そして、今日から校舎内に展示しました。校舎内はとても暗く、展示には向いていません。そこで、いつも私が使う方法は数十本のスポットライトを効果的に使い、作品をきれいに見せる演出です。金色に塗られた「紙コップの逆襲」という作品は、内側にライトをいれ、内側から光があふれている感じにしました。チャリサンというサンダルの形をした作品は、天井からつるし、動きを表現しました。展示の仕方の工夫や、光を効果的に使うと言う演出は、美術教師が行う生徒作品展示には絶対必要だと感じています。作品指導だけではなく、展示の際の演出まで考えておく。そこが美術科の存在感を学校内に伝えるコツだと思います。