Nプロジェクト〜ながのアートプロジェクト2008記者発表会

Nプロジェクト実行委員会事務局の中平です。6月21日土曜日、長野市立櫻ヶ岡中学校会議室にて、ながのアートプロジェクト2008記者発表会が行われました。参加小中高校8校(川中島中学校、篠ノ井西中学校、吉田小学校、信更中学校、櫻ヶ岡中学校、戸倉上山田中学校、丸子修学館高校、上田西高校)の関係児童生徒約24名と、美術科教諭が勢ぞろいし、各学校のテーマや取組状況などを発表しあいました。ながのアートプロジェクトの活動では、全員が集まるのはこのときが最初で最後になります。お互いの顔を見ることのできる貴重な会となりました。
 事務局は、概要説明に際し、小中学校美術科の抱える授業時数などの問題点にも触れさせてもらいました。選択教科がなくなってしまうという危機感についても言及しました。単なるイベントではなく、美術科としてあらなければいけないアクションであると認識しているためです。今回は、児童生徒の発表する場を作ったということだけではなく、社会へ対する美術教育のアピールの場でもあったのです。

記者さんは新聞、テレビ合わせて5名の方が来られ、興味を持った学校の生徒に直接質問し、生徒が答えるという質疑応答の時間を設けました。さすが、美術で育った児童生徒たちだけあって、的確に質問の中味をとらえて自分の言葉で答えていました。記者さんから質問をされ、多くの人と聞きあう経験も学校ではできないものです。

昨年のとがび2007の時から、地元高校美術部が作品を展示してくださっています。今回のメガとがび2008(10月12日開催)では、丸子修学館高校美術部と、上田西高校美術部が参加してくれることになり、今日も両校が発表してくださいました。そのよくまとめられたしゃべり口と、膨大な資料写真。さすが高校生です。どの写真も素晴らしいものばかりで、迫力に小学生や中学生は圧倒されていました。
 このように、美術やアートを通して、小学生、中学生、高校生が一堂に介してお互いに発表しあうという場は今までになかったと思います。美術館でもギャラリーでもできなかったことでしょう。その素晴らしい形が今回の記者発表会で実現されており、ながのアートプロジェクト2008の精神を象徴していると感じました。

会が終わってから、全員で全員の学校に寄せ書きをしました。各学校に持ち帰りさらに寄せ書きを書き込んで、10月12日に戸倉上山田中学校で行われる「メガとがび2008」では、作品と一緒に寄せ書きも集結します。