櫻ヶ岡中学校の中平です。一学年必修授業「ルネサンス2008」の中の小題材「モナリザでマネリザ」を紹介します。一学期から取り組んでいる大題材「ルネサンス2008」。13枚のモナリザの絵から本物を探す鑑賞をした後、モナリザの学習をもとに、人物画に挑戦します。人物画は誰もが最も苦手とする活動。コツを教えようとすればするほど生徒はうまくいかなくて意欲を失います。そこで用いるのが、透明下敷きと、ホワイトボード用ペン。これで人物を写し取ります。片目をつぶり、下敷きを動かさずに、集中して人物を「見たとおりに」写し取ります。感じたままではなく、「見たとおり」に描くのです。
この方法で「思ったよりも、うまく描けました」という生徒が現れます。「思った以上に・・」というところが美術教育では重要です。この逆では生徒の意欲はしぼみます。はじめはにぎやかにやっていた活動ですが、20分後には全く静かな時間が生まれます。