櫻ヶ岡中学校の中平です。いよいよ卒業式まであと2週間となりました。私が本校の赴任して2年が経とうとしています。今年の3年生は、初めて受け持った学年。思い出がたくさんあります。
その3年生が「夢」というテーマで制作した「夢」の詰まった作品170点を一堂にあつめ公開する「夢展2009」が、今年も開幕しました。会場は空き教室である第3音楽室。いつもはピアノがぽつんとあるだけの、教室が、たくさんの作品群とスポットライトによるライティングで変身しています。この展示を1,2年生などが授業中に鑑賞していきます。「わー」「プロいかんじだなあ」など、感嘆の言葉が自然と漏れてしまいます。
Nスパイラルという3年間のカリキュラムの総まとめである卒業制作。この卒業制作は、「夢」というテーマだけ与えられて材料や表現方法は全く自由です。自分で決めることは大変ですが、15時間の授業の中で試行錯誤をしながら、生徒自身で方向性を見出してしていくのです。
学校の教科の中に、生徒が自分の責任で活動内容を決める授業があるでしょうか。音楽でいったら、生徒が美術で行っていることは、作詞であり、作曲であり、伴奏者であり、歌唱者であります。体育でいったら、ルールを決め、プレーヤーであり、観戦者でもあるわけです。これが創造性だと私は思っていますし、美術科にしかできないことなんだと思います。ここにある作品は、それもすごいことをやっていて、考えられないことをやり遂げているんだと私は思いますし、生徒たちにもそう伝えています。この活動がある限り、とがびやながのアートプロジェクトは存在していくと思います。
これから、卒業制作の作品を紹介していきます。お楽しみに。