さくらびレポート255〜総括・「さくらび2008」の一年間を振り返って

櫻ヶ岡中学校の中平です。今日は3月31日。明日から櫻ヶ岡中学校も新年度を迎えます。さくらび(櫻ヶ岡中の美術)の2008年一年間を振り返ってみたいと思います。
まず、さくらびの中心は毎日行われている必修授業です。Nスパイラルと命名している3年間の授業カリキュラムにのっとて授業展開をしており、年間二回行われる生徒による授業評価アンケートもほぼ9割以上の高い肯定率を続けております。その理由は、一人一人の発達段階に題材がのっとており、苦手な生徒もそれなりに作品を完成させ、制作を楽しむことができるからであると考えています。卒業制作も、自由の苦しさを味わいながらも、ユニークな作品を完成しています。来年度は選択教科がなくなる前年ということで、選択の良さを加味した必修授業を模索していくことが大事だと考えています。

2010年度から、本校の選択美術が全てなくなります。そうすると、今年のような「さくらびアートプロジェクト」「廃材アート」「七瀬まるごと美術館」「体育感を照らさNIGHTアートプロジェクト」などの活動ができなくなってしまいます。必修授業は基本的な学習、選択教科は発展的な学習と位置づけ、役割を明確にしておこなってきただけに、選択がなくなることは、大きな痛手になります。しかし、地域へ発信すること、作家との協働などの良さをなんとか必修授業に取り入れることができないか模索中です。決して規模を小さくすることなく、全校生徒へ美術の良さを伝えていくことができる美術の授業を目指したいと思います。
 2009年度は、体育館と校舎の半分が改築される予定です。このメモリアルイベントに美術もからみ、思いでつくりに貢献したいと考えています。来年度も、中学校美術、さくらび、ながのアートプロジェクトをよろしくお願いします!!