さくらびレポート4〜美術教育の方向性:日本と海外

櫻ヶ岡中学校の中平です。先日、長野市とアメリカクリアウォーター市との交流で、現地へ行った学校長と話をする機会がありました。校長が訪ねた中学校では美術の授業を見ることができたそうです。その美術の授業は、生徒一人一人が自分でやることを決めて、全員ばらばらな制作を90分間行っていたそうです。「中平さんと同じようなことやってたよ」と校長。櫻ヶ岡中学校の卒業制作は、まさに生徒一人一人が方向を決めて制作しています。
 また、先日、某大学の先生から、とがびアートプロジェクトと同じ方向性を持ったフランスの小学校での「ディスカバー・ワールド」という授業を教えていただきました。その小学校では、児童が社会とつながり、社会を発見する授業をまさにアートを通して行っているそうなのです。考えていることは私たちと同じだと感じました。可能性はあるのです。

 日本はどうでしょうか。中学校美術教育が、風前のともし火となっています。私たち美術教師は、逆境を逆手に取り、盛り上がっていかないと思います。