さくらびレポート62〜作家×本校職員 円卓会議

櫻ヶ岡中学校の中平です。今日の100分間授業の後、美術室で5名の作家さんと、教頭、教務、研究主任と私で、美術の授業について円卓会議兼研究会を行いました。はじめは15分くらいで終わるかと思っていましたが、かなり話の内容が面白く、結局一時間話し合いを行いました。
よく考えてみると、美術教師だけであったり、美術教師と作家の対談はあるのですが、そこに数学や理科の教師を巻き込んで美術教育の話をすることは、めったにありません。作家さんや、別教科の先生方の本音が聞こえてとても楽しかったです。
話の中で、作家さんが「中学生と制作することにより、自分自身も学んでいる」と言っておられました。「中学生と制作することにより、自分自身とても悩む。でも、その悩みが自分自身も成長させている」とおっしゃっていました。

理科の先生は次のようにおっしゃっていました。「この授業は、生徒の一人一人の良さを見つけよう、肯定しようという授業。こういう授業ならば授業時数が増えても良いが、昔のように技術だけでうまい、下手を決める授業は増やす必要はない」。また「美術の授業で、どんな表現をしてもいいということを学んだ生徒は、理科の授業でもクリエイティブで独創的な発想をする。そういった理科の授業を本当はしたい。こういう美術の授業が行われるということは、理科にとってもうれしいことで、ありがたいことである」

作家さんは「美術は答えが決まっていない。それがいいんだ」とおっしゃっていました。今までに経験したことのない、核心をついた美術教育論。もっと話をお聞きしていたかったです!!