Nプロジェクト実行委員会代表の中平です。昨日7月11日土曜日、千曲市立戸倉上山田中学校会議室にて、「ながのアートプロジェクト2009記者会見」が行われました。60名以上の児童生徒の皆さん、5名以上の記者の皆さんに集まっていただき、充実したやり取りが行われました。
まずプレゼンテーションのトップバッターは長野市立吉田小学校。よしだアートプロジェクト2009のプレゼンテーションを自身を持ってはっきりと語りながら発表していました。一人一人の生徒が自分たちのやろうとしていることを理解し、全体のイメージを持っているところが素晴らしいと思いました。また、活動を「よしだアートプロジェクト新聞」にし、たくさんの人に配ってお客さんを集めるという発想が素晴らしかったです。
櫻ヶ岡中学校では、4人の精鋭部隊で参加しました。パワーポイントの操作も生徒で行い、説明の文章も自分たちで考えました。まだ作品が形になっていないので、写真などは少なかったのですが、この日参加した井上君が「実行委員長やります」といってくれましたので、この会に参加したことが生徒の意欲を高めたんだと思いました。
最後は戸倉上山田中学校。会場には40名近くの戸上中美術部がぐるっと取り囲み、圧倒されます。この会の会場を作り、お客さんにお茶を出していたのは戸上中美術部員です。全体的なまとまりは、運動部のものとも違い、「とがびを成功させる」という一点でまとまっているように感じました。
今年で6回目になる「とがびアートプロジェクト」は、「メガとがびアートプロジェクト2009」として今年も行います。生徒たちのプレゼンテーションでは、今年やってみたいことがあふれ出て、さらに去年よりも盛り上がっている雰囲気が伝わってきました。さすが、戸倉上山田中学校。生徒が主体的に企画し、実際に体を動かしていると思いました。圧巻です。
その後、質疑応答の時間となり、記者さんから次々と答えにくい?質問が児童生徒に投げられましたが、児童生徒は自分の言葉で一生懸命答えていました。みんな自分の考えを持って参加していました。
「今年の目玉は何ですか?」という記者の質問に、「プロジェクトの全てが目玉です」と自身を持って答えた戸上中美術部長。「もっとも美しい校舎。それが目玉です」と答えた櫻中実行委員長。「みんなから集めたペットボトルで作った飛行機です」と答えた吉田小の児童。どの活動も夢があって素晴らしい。とにかく、この児童生徒と美術を通してコミュニケーションをしてみたくなる!そう感じました。
9月下旬の「メガとがびアートプロジェクト2009」では、中学生らによる「パネルディスカッション〜美術から生まれたもの(仮題)」を行おうと企画中です。今日の記者会見での児童生徒の様子を見て、「面白くなりそうだ」という確信が沸いてきました。美術家、美術館関係者、教育者などに聞いていただきたいないようになると思います。
また、ここまで小中学生が自分たちの表現に自身を持って取り組んでいます。その活動や展示を大人が見て、大人はどう反応しますか?「もっとうまく書いたほうがいいよ」「質をもっと高めたほうがいいよ」という感想を述べるだけでいいのか。大人の反応を試されるのではないでしょうか。あなたは、どう思いますか?