さくらびレポート74〜スーパー触アート展③「魔界の案内人」

櫻ヶ岡中学校の中平です。2年選択美術「五感でアート」講座の作品紹介・第三回目です。
今日は、作品に触れてもらうため、作品以外の装置を工夫した作品「魔界の案内人」を紹介します。この作品は、上からぶら下がっている不思議な感触の手袋を、顔のほっぺたで感じるという作品です。

「顔のほっぺたで楽しむ」ということを、どうやって見る人に伝えたらいいのか?それが伝わらないとこの作品は楽しめないということに気づいた作者は、衝立パネルや、布などを使って、「下から入り込んで立ち上がる」という行動をとらせることを思いつきました。

見る人の動きを誘導するという発想は、とても素晴らしいと思います。また、作者は、単なる衝立が置いてあっても、興味を持ってもらえないということに気づき、衝立の表面に「?」などという目立つ文字を布で貼り付けました。中学生の発想って、限界がなく、また大人も顔負けするぐらいですね。
結果的に、みんながこの作品を楽しみに集まってくる人気作品になりました。