櫻ヶ岡中学校の中平です。土曜日には、七瀬街の駅にて、12月に行われる「まるごと美術館」の打ち合わせ会が行われ、私も出席してまいりました。
櫻ヶ岡中学校の学区・七瀬商店街。ここで地元住民有志が毎年、七瀬まるごと美術館を行い、商店街に作品などを展示しています。昨年度から中学校3年生選択美術も参加しており、貴重な地域と学校のアートを通した交流の場となっています。
私がとがびやさくらびでなかなか実現できないなあと感じるのは、地域との本当の意味での交流です。学校から地域へ、地域から学校へ、という繰り返しが本当の意味での「交流」であり「連携」であると考えます。一方通行の活動は連携ではないと考えています。地域に中学生が作品を展示し、それにつぃする返答という形で、古着屋さんなどに作品展示が広がり、中学生の意欲が増したという事例は事欠きません。
教育は地域の支えなくしては実現しないです。特に美術教育は、学校のための教育や、美術教育のための美術教育になるやすく、地域に出ることによって、本来の美術教育の価値や意味を思い出します。学校でしか教育はできないなんてありえないし、美術教育も美術教師にしかできないなんて嘘ではないでしょうか。地域には、アートや美術に対する熱い思いを持っている人はたくさんいるので、そういう人たちと生徒を出会わせることは教育的価値が高いと私は考えるのです。
さて、12月に二週間おこなう「七瀬まるごと美術館09」ですが、どんな角度で生徒に活動を始めさせていくのか、まだ未定でです。昨年と同じことはやりたいくないと思う。できれば、街の良さを生徒が感じ作り出し、街の人々も良い気持ちになってもらいたいと考えます。「七瀬」という名前は、裾花川の支流がこの街にたくさん流れてきていることに由来しています。「川」や「水」を切り口に展示してみるのもいいかなあと思います。
生徒自身が住んでいるこの街に作品を発表することを大事にしたいです。