櫻ヶ岡中学校の中平です。3年必修授業では「誰でもピカソ」という2時間題材を行っています。鑑賞の授業なのですが、ピカソのキュビスムの手法を体験するワークショップ的な内容です。
先週の第一時間目では、ピカソの13歳から88歳までの12枚の絵画を見て、年齢順に並べる鑑賞をします。生徒たちは一様に「ピカソは変な、わけのわからない絵を描いている」と思っています。しかし、年齢順に並べることにより、「いろいろな絵を描いていたんだな」「でも、若い時はうまかったのに、大人になるとへたになるのはなぜか」と疑問も感じるようになります。
二時間目の今日は、3次元の描き方と4次元の描き方を両方やってみて、比較して見ます。写真は、レオナルド・ダ・ヴィンチ風3次元で描いた人物画。「奥行き、たて、横」で描いています。
同じペアで、今度はピカソ風4次元絵画に挑戦します。透明下敷きを使って、ピカソ役は移動しながらいろいろな顔のパーツを描いていきます。3次元の時の描き方と大きく違う点は、笑い声や楽しそうな雰囲気が教室中にあふれることです。
一枚の絵に、「たて、よこ、おくゆき、時間」が描き込まれています。どちらが好きですか?と聞くと、4次元の絵画の法が人気があるのです。これには驚きました。完成したものよりも、楽しく描くことができたその時間が好まれるのでしょうか。
ここまでやると、生徒のピカソに対する思いはちょっぴり変わってきます。