櫻ヶ岡中学校の中平です。9日から11日まで、沖縄県那覇市へ行ってまいりました。初めての沖縄の地は、とっても暖かく、長野県の4月か5月の気候に驚きました。駅に降りると、やしの木や植物が青々と茂っていました。
今回の沖縄訪問は、1月10日(日)沖縄県立博物館・美術館 博物館講座室
にて行われる「美術の先生は何を考えているのか。」というシンポジウムに参加するためです。写真は沖縄県立博物館・美術館です。
さて、今回のシンポジウムはどういう経路で私が参加することになったのかということですが、そもそも、沖縄の若い美術教師である小橋川啓さんと戸ヶ瀬哲平さんから参加のメールが来たところから始まります。「沖縄の先生が集まるので是非、熱く語ってください」というような内容でした。まず気に入ったのはそのタイトルのシンプルさ。抽象的なテーマではなく、わかりやすい。また、お二人の先生が一生懸命「なんとかしよう」と考えていることが文面から伝わってきたことです。今回の取り組みは、琉球大学教育学部が行っているキャンペーンの一環として企画書を出して助成金をもらって実施するそうです。その熱意にも惹かれました。
というわけで、私は沖縄に向かいました。
発表の前に、ちょこっとだけ観光に。首里城の守礼門へ。今回の沖縄は、全く観光時間がありませんでした。それでも3時間ほど時間があったので、すかさず一箇所だけ行きました。沖縄の歴史を感じます。
発表前の、講座室の様子です。中平エリアです。このように、パネラーの先生方が御自分の実践をまとめて展示しました。パネルへの印刷と張り合わせ作業は全てお二人の先生が行ったそうです。脱帽です。
今回のパネラーの方々は、私以外琉球大学卒業の方ですが、素晴らしい実践の持ち主ばかりでした。
筑波大学附属小学校の仲嶺盛之先生。理論と実践のバランスがとても良く、図工美術への希望が湧いてくるようなお話でした。中学校でもやってみたいお話をお聞きできとてもよかったです。
琉球大学教育学部の吉田悦治先生。大阪弁でユニーク且つ、核心を突いている授業展開が素晴らしいと思いました。吉田先生の教え子が、今回の企画者である小橋川先生と戸ヶ瀬先生ということは素晴らしいと思いました。子どもの「こだわり」についてのお話にははっとさせた^られました。
沖縄県立美術館学芸員の新里義和先生。実は3月まで沖縄の真和志高校インターメディア部顧問でした。写真の通り、評判が最悪だった高校を美術で活性化し、高校に美術科を新設させてしまったというすごい経歴です。ドラマにできそうです。
今村清輝先生。美咲特別支援養護学校で教えていらっしゃるそうです。特別支援の子どもたちの特性と、先生が子どものどんな部分や行動を興味深く見ているのかを知ることができました。全ての先生方に共通するものは、学校から飛び出て社会と結びつこうとしていること。これからのキーワードになると感じました。
発表中の中平です。背景には「櫻美たろう」が写っています。15分と言う時間で全てを語ることはできませんでしたが、沖縄の先生方の暖かい雰囲気を感じ、私自身もやる気が出てきたように思います。中学校は元気がない、という話をよく聞きます。沖縄でも同じような話を聞きました。私は、私自身の話を通して、中学生の面白さやすごいことをいろいろな方が社会に発信していってくれたら、日本もおもしろくなるんじゃないかなあと思いました。
この続きは後日、また。