さくらびレポート293〜さくらび2009年度を振り返る その3「もっと幅広い素材体験を」

櫻ヶ岡中学校の中平です。卒業制作「夢展2010」を見て、一番気になることは「素材が狭い」ということです。当たり前の使い方しかしていない。絵は紙と絵の具で、立体は紙粘土で、というような決まりきった展開に終わっている作品がおおく、展開がありません。これは今まで卒業制作を11年間続けてきて始めての現象です。
なぜ、そうなってしうのか。その原因は「素材体験を広げる授業題材が少ない」ということと、「素材を自由に使う楽しさを感じる授業の不在」ということだと思います。しかし、Nスパイラルの中身は以前も今もかわらないのです。つまり、Nスパイラルの中身に原因があるのではなく、他にあるように思います、それは、選択美術です。今までは2年生の時に、五感でアートという講座を行っていました。昨年の3年生は、通年でこの講座が前後期にあり、のべ80人の生徒が受講していました。今年の3年生は、さくらびアートプロジェクトがありましたが、2年生の時の選択美術が、実は設定されてなかったのです。つまり、3年生よりも2年生の時に選択美術があることのほうが重要なのではないかということかもしれません。とにかく、五感でアートという視覚以外の感覚を楽しむ題材が、2年生が3年生になった時を考えると重要であるとするならば、来年度の2年生は、Nスパイラルの中身を変更して、五感でアートに変える方向も重要ではないかと思います。続きは明日。