さくらびレポート295〜さくらび2009年度を振り返る その5「自動車運転と美術教育の共通点」2

中学校教育の目標は何か。自動車の運転にたとえると、

「自分で目的地を決めて、事故なく安全に楽しく、自分で運転して到着すること」だと思います。

運転を人生を生きるに変えてみると、よくわかります。
「自分で人生の目標を決めること。そして、目的地までの計画を自分で立て、進み、危険なときには自分で回避する」ということだと思います。

でも、学校の先生はこういう力を付けさせようとしていないと思います。口では「君たちのためなんだ」と言いながら、実は教師自身がハンドルを握り、ブレーキを踏んでいる。口では「エンジンふかして」とか「もっとスピード出して」と言いながら、「これはだめ」「こういうこともいけない」と先生がいつもブレーキを踏んでいます。これでは、生徒は運転する気をなくすだけでなく、エンジンはふかしているけど、自分自身でブレーキも強く踏んでしまい、なかなか進めない人間になってしまうのではないでしょうか。自動車の運転は、ほとんどがアクセルなのに、中学校の3年間はブレーキばかり踏んでいるのです。