『出る杭』は嫌!保守志向の子供たちで、日本の将来は大丈夫?

Nプロジェクト実行委員会の中平です。ツイッターをやっていたら、興味深い記事と出会いました。学校現場の状況がよくあらわされていると思いますし、この現状にこそ、クリエイティブに問題を突破していく美術教育が必要なんだと思いました。

『出る杭』は嫌!保守志向の子供たちで、日本の将来は大丈夫?
2010年04月08日 11:45

入学式シーズン真っ只中。新学期の準備で忙しいご家庭も多いのでは?教育現場では、「日本教育のレベルが低下している」「ゆとり教育は是か否か?」などと色々と不安視される声もよく聞く。
問題が指摘されている日本の教育だが、日本・中国・韓国の親たちの「教育・子育て」における意識調査(※1)をしたところ、興味ぶかい結果が出た。

日・中・韓で親が子どもの成長に大切だと思う意識に違い

中国では1位「闘争心」(28.3%)2位「独立心」(22.3%)、韓国では「自尊心」(53.8%)、「探究心」(18.7%)が上位に挙がる。

日本では「向上心」「好奇心」が上位。中国の「闘争心」は日本では、ほとんど見られない傾向。お国柄がよく表れているともいえるのだが、世界でも最近台頭が目覚しい中国のパワーをみると、「闘争」意識を前面に出してきた人材教育などの気運が大きく貢献しているのではないだろうか。
「向上心」「好奇心」と、日本の親たちも教育熱心と思いがちだが、ここにも見逃せない問題がある。

日本の教育制度と家庭の事情に問題あり!?

なんと、子どもが成長するにつれ、親が子どもの「好奇心」を重視する気持ちは低下していくことが明らかになったのだ。その理由としては「経済的な余裕がない」という家計の問題と「好奇心を持たせる授業内容でない」という学校側の問題が指摘されている。

親の理想像との教育現場と乖離している状況の中、子供たちが、家庭や学校で、自らチャレンジし、新しい発想を得るのが難しい現実のようだ。

子ども自身がなりたい人物像は、「社交的」「親しみやすい」人

当の日本の子供たちになりたい人物像について質問する(※2)と、上位が「社交的」(28.7%)「親しみやすい」(24.7%)人。次に「優しい」(19.2%)、思いやりのある(19.0%)と続いており、「意欲的な」(7.2%)や「好奇心旺盛な」(5.6%)などは少数派だ。
「社交的」「親しみやすい」はイコール、イイ人。誰からも好かれる人というのは聞えがいいのだが、果たして協調性だけがこれからの厳しい世界を渡っていける人材に育つのか?

幕末で活躍した坂本竜馬のような、新しいものに果敢に挑戦する人材が現れないと、日本はますます世界から取り残されていくのではないかと不安に思うのだが。

日本の教育のあるべき姿、あなたはどう考えますか?

※1;小学生から大学生の子ども(長子)を持つ男女を対象
2;子ども(高校生・大学生)がなりたいと思う人物像( 3つまでの複数回答)上位20項目
(株式会社クロス・マーケティング調べ)