さくらびレポート102〜日本美術教育学会岡山大会:とがびジャパンツアーin岡山

櫻ヶ岡中学校の中平です。8月6日、7日と岡山へ行ってまいりました。岡山県立美術館にて日本美術教育学会が開かれ、シンポジストとして発表をするからです。

岡山も長野と同じく猛暑の日々でした。岡山駅に着くと、桃太郎の像が出迎えてくれました。なぜ、桃太郎?と思いましたが、岡山県の伝説なんですね。そういえばキビ団子の「キビ」は「吉備」から来ているそうです。

路面電車が走っていましたので、ホテルまで100円で乗りました。

岡山城。堀が美しく、外国人の方が観光にたくさん来ていました。
中に入ってびっくりしたのですが、中はエレベーターや冷房が完備され、お城じゃないみたいでした。松本城などはお城の階段などそのまま残されており、お城というものはそういう形で保存されているものだと思っていましたが、そうではありませんでした。
自分の思い込みを感じる一瞬でした。

岡山アートリンクセンターへ顔を出しました。田野さんがここで面白いことを考えたり、仕事しているんだなどと考えていました。スペースは和やかな雰囲気の中、ほっとする空気が流れていました。

アートリンクの田野さん。なんと総合司会!!

さて、観光の話はそのくらいにしまして、学会の話です。
今回のシンポジウムのテーマは、美術館と学校の連携です。岡山では、アメリアアレナスを呼んで対話型鑑賞が盛り上がり、美術教育研究会が継続的に実践を作り上げてきたそうです。素晴らしいのは、時代を待たず独自に先生方が研究実践をし、その礎のもと、組織的な実践を続けているということです。しかも、硬直化してはおらず、時代の要請や児童生徒の状況を柔軟に感じ取って、組織のあり方を作り変え続けているということです。長野県も見習うべき事例であると思いました。その教師間の連係プレーの基本となっているのは、教師同士の仲のよさ、ではないかと思いました。会場を準備されている様子をみるとまさにそのように感じました。こここそが長野県が見習うべきことだと思いました。

神林会長先生のお話の中に「心の空洞化」がありました。美術だからできることが今後増えてくるように感じます。私は、とがびやさくらびの実践から感じた生徒の成長、様々な状況を変えるために思い切って行っているアクションが結果的に良い成果をもたらしている、など話をしました。今年に入り、全国を回りました。沖縄、山梨、東京、京都、岡山。数年前から反応がより肯定的になってきているのを感じます。これは次へのステップの前触れでしょうか??