さくらびレポート108〜3年必修授業「グラデーションマジック」:自分なりの主題を求めて

櫻ヶ岡中学校の中平です。今日から二学期が始まりました。まだまだ暑く、融けそうです。

さて、3年生の必修授業がありました。3つの小題材から構成される「グラデーションマジック」。最後のまとめ題材による自由制作の真っ最中です。

3年生は、パステルでグラデーションを必ず行い、自由に描きたいものを描きます。櫻ヶ岡中学校の美術科カリキュラムは全て、題材の最後が自由制作になっています。

このカリキュラムで一番大事にしているのは、焦点化されたスキル学習を自分で生かしながら自由に主題を決定する場面です。

今までの美術教育は、教師がスキルを教え、更に主題までも教えていたのではないでしょうか。しかし、その方法は生徒の意欲を高めることには繋がりません。生徒はすでに「主題」を持っているので、教師は題材を使って生徒の「主題を引き出す」のです。そこに本校美術は時間をさき、丁寧にやっていると思います。

写真は、バレーのスパイクの瞬間を写真に撮りました。それを基にしてバレーの思い出を主題としています。写真を撮りながら自分で引き出しているのです。

写真は、野球部の生徒。影のある場所や、階段などいろいろ場所を変えて、自分自身で自分の主題を見つけました。写真のユニフォームの感じが自分の表したい主題に一番近いそうです。