『廊下アートセンター in とがび』 通信 6 アートセンターの活動へ、そして放課後カメラ開始!

廊下アートセンターの住中です。

先週の廊下アートセンターについての報告です。

Souko Galleryでは最初の個展が開催されました。
「こだま まこ 展」
一年生ながら、自分のこれまで作ってきたものを、やさしく展示。
廊下アートセンターを訪れる生徒がみんな覗いていき、やはり女の子に人気でした。

落書きされることを前提とした落書き「Freedom paint」は、だいぶ描き重ねられ、良い感じになったので、マスターの独断により完成となりました。

廊下アートセンターをしながら、絵と描く中学生を眺めてて、「この絵は中学生の中ドロドロしたものが吐き出され、あまり気持ちの良い絵ではありませんが、こういう場もあってもいいのでは」と思うように。

それは、身体を伴う、何らかの表現を吐き出す場がないと、それがネットの世界などの匿名性の世界で吐き出すということになるのではということ。
ここでは、何を描くにも、自らが人の前で描かなくてはならず、そこには意味があるのではないのかなと、思いました。

単純におもしろかったのは、色々な絵や言葉は、さらに絵や言葉で重ねられたのに、
「早く運命の人に出会いたい」
この言葉の上には、何もも描き加えられなかった。

よって、この絵は「早く運命の人に出会いたい」というタイトルになりました。

廊下アートセンターは、最初の好奇心からくるブームが去り、落ち着く中でアートセンターとしての機能をしはじめました。

写真は、とがびに向けたガンプラを使用した作品のため、廊下アートセンターで作業する生徒たち。

また、落ち着いてきた廊下アートセンターを見て、いままで入ってこれなかった大人しい生徒たちが色々な相談を持ちかけてきてくれるように。

「伝統工芸、曲げわっぱを将来やりたいんです!」と言ってくる女子生徒や、小説を書きたい子、DJに興味がある子など、みんなまだモヤモヤしててすぐ行動に起こせるわけではなさそうだけど、面白い生徒が現れはじめました。

ほかにも、美術の課題のパステル画などの相談に来る生徒たちも来て、美術の先生へのサポートも行いはじめました。

写真は、入道雲について相談に来た生徒に、プロジェクターで雲を見せながら、雲と色について話してるところ。

この彼は、マンガ家になりたいらしく、放課後も来て、色々と絵の相談に乗ってます。

また、「Freedom paint」に代わるイベントとして「放課後カメラ」を開始!。

これは、デジタル一眼レフを貸出て、その中からマスターがセレクションしたものを壁にどんどん張っていきます。

ピンボケ、手ぶれ、なんでもありで、人間関係と、遊び心と、視点が現れる写真たち。
その中にはすごくグッとくるのも。

今後、壁を埋め尽くすまで、「放課後カメラ」続けてみようと思ってます。