さくらびレポート226〜七瀬まるごと美術館作品紹介⑦「あけてhappy↑↑プレゼント」

櫻ヶ岡中学校の中平です。

先日ブログで紹介しましたが、七瀬まるごと美術館へ生徒が作品を出品するにあたり、今までは学校で作ってポンと作品を置いてくるだけだったのですが、「今年は住民の方と対話して作品を作ろう」というコンセプトで制作をしました。
しかし、対話をしていても、生徒と住民の方の考えが一致しないこともあるものです。作ったけど「立体の展示はちょっと」と言われ、急遽展示場所を変更した作品がありました。

題名「あけてhappy↑↑プレゼント」

巨大なサンタ像を作った一年生女子2名チームの二つ目の作品です。ダンボールで作った3つのプレゼントには、逆像になっている絵が描かれて入れてあり、備え付けの望遠鏡で覗くと正しい位置の絵に見えるという工夫された作品です。

この作品は、一度展示を断られましたが、ご近所に住んでいらっしゃる商店会長さんが「うちに展示できるから、どうぞ」と言ってくださり、すぐ展示することが出来ました。しかも、会長さんは「雨降るといけないからひもで縛るね」と言って、家にあった紐で作品を固定してくださいました。七瀬という街のあたたかさだと思います。

この作者である一年生は、さくらび2010の時、昇降口に大学生とコラボした作品を展示した生徒たちです。その作品で発見した「ミケネボ」というシステムを、この作品に応用しています。うまくいっているかは別として、過去の学習や経験を生かしている発想と実行力は素晴らしいです。

例えば、街や地域、公共団体が、何か声をかけてくだされば、こういった一種天才的と思える中学生が、何か街を良くする為のアイデアを考え付くきっかけになると思います。地域の皆様、いかがでしょうか?