櫻ヶ岡中学校の中平です。明日は3年生の長野県公立高校前期入試。受験生の皆様、がんばってくださいね!!
さて、2学年では「ココロ14歳」という授業を行っています。14歳の今、現在のココロの形と色を紙粘土と蛍光塗料で表現します。
この題材の良いところは、見えないものを見えるようにするため、「似ている、似ていない、上手、下手」といったステレオタイプな評価基準を超えており、どの作品も素晴らしく見えるところです。しかし、逆にイメージがはっきりしていないと、試行錯誤もなく何を作っているのかわからないまま終了ということにもなりかねません。
そうならないようにするための手立てが、14年間の出来事を振り返りながら、紙粘土で形を変えていく方法です。
写真を見てください。この生徒は、50分の授業の中で様々な試行錯誤を繰り返します。まずは、紙粘土を丸く形作り、その後のし棒で紙粘土を平たく伸ばします。そして、綿棒でつつき始め、丸い穴を開けました。その後、残りの紙粘土をばらばらにし、何色か色を着けています。生徒は、初めからこうしようと決めていたのでしょうか?
色をどんな感じにしようか、試行錯誤している生徒を紹介します。
右の写真は、赤と青の蛍光塗料を混ぜながら、自分が求めている紫を作り出そうとしている生徒です。
深い紫にしたい。というイメージで赤と青を混ぜていますが、なかなか思い通りになりません。見た目の色とブラックライトに照らされた色が見え方に違いがあると知り、実際にブラックライトに照らして実験をしました。別の生徒が墨に蛍光塗料を混ぜているという話を聞き、実験もしてみました。
結局は、一色でイメージを実現するのではなく、青から紫へと色がグラデーションで変化していく手法を選びました。周りの生徒から「きれい!」と声をかけられています。
なぜ、上記二人の生徒は試行錯誤ができたのでしょうか。共通する点はイメージをはっきり持って、仮説を立て、実験しているということです。他の生徒は、思いついたアイデアをそのまま実行してしまう生徒もいます。その違いは何なのか?今後の私の課題です。