さくらびレポート267〜自分で表現方法などを決める

櫻ヶ岡中学校の中平です。今年の3年生は、いつもにまして個性的な作品を多く作っています。

卒業制作「夢」では、3年生が、自分で表現方法や材料を決め、15時間で作品を完成させます。

「自由」は、自分で全てを決めなければなりません。音楽で言うならば、シンガーソングライターであり、バックバンドと会場設営まで自分ひとりで行うことに近いかもしれません。
しかし、3年生は3年間のNスパイラル題材を通して、「自由」の意味や、自分で決めることの楽しさを学んできているせいで楽しそうに制作しています。

右の写真の生徒は、自分が将来老いていよいよ亡くなるという時の自分の頭像を作っています。いままでになかった視点です。こういう発想を中学生もできるのです。

右の写真は、楽しそうにテニスコートでテニスをする動物たちです。

中学生男子でも、こんなに伸びやかで明るく、楽しい表現ができるんですね。感動しました!!!

右の写真は、お菓子の家です。本物のお菓子を使っています。頭の中に電気を入れると光ってきれいなんじゃないの?となにやらわいわい楽しそうに制作中です。

数年前、本校の3年生は、正直に言って、あまり表現が解放されていませんでした。作品も、ものすごくまじめすぎる作品を作る女子と、楽しそうではなく単にふざけた作品を作る男子、という二極化が進んでいました。つまり、真ん中の存在と言うか「おもしろいことを本気でやる」という発想が、あまり見られませんでした。しかし、今、生徒たちは、自信をもって自分のやりたいことをやっていると思います。「楽なこと」よりも「おもしろそうなこと」を選ぶ、そんな生徒が増えてきているように実感しました。