櫻ヶ岡中学校の中平です。ここ数日、なんだかちょっと温かくなってきているような気がしますね。春でしょうか??
さて、1学年必修授業「和風でゴー!」は、金屏風に好きなものを描画するという行為を通して、構成する力、描画力をみにつけ、描く楽しさを味わうことを目標としています。
好きなものを描いていいよ!といわれると逆に人間は、「好きなものって何?」と考え込んでしまいがちです。写真の生徒もそうです。「サッカー部だけど、本当は野球が好き。野球選手のいい写真があったから、すぐトレースして、下書きした。でも・・・・」
でも、そこから進まないのです。下書きに束縛され、どこから手をつけたらいいのか、わからなくなってしまいました。私が「もともとの色に縛られなくて、オリジナルでいいんだよ」と声をかけると、「ええ?いいんですか?じゃあやっちゃおう!」と顔を輝かせて一気に色を塗りました。しかも、それまで縛られていた筆をあきらめ、綿棒で色付けをしました。「できました?」と明るい表情の男子作者。色が輝いています。それまでと全然違う作品に生まれ変わりました。
良く考えてみると、授業中、作品を描く時は筆をつかっていましたが、暇になると綿棒にボンドをつけて遊んでいる生徒でした。中学生の生活は無駄がない。そして、自分自信を束縛してしまうほど「まじめ」なんだなあと実感しました。今日も生徒にたくさん教わった気がします。