第3回みゆき野映画祭

吉田小学校,長崎至宏です。
 
 1ヶ月も前の話になってしまいました。2月11日(金)12日(土)の2日間,昨年に引き続き,みゆき野映画祭に参加してまいりました。
 これは,雪で作ったスクリーンで行う映画祭です。今年「よしだナイトプロジェクト2011」で作ったアニメーションをここで上映させていただきました。吉田小からは,14人が参加してくれました。朝早くから電車とバスを乗り継ぎ,斑尾高原へ。グループに分かれて,さっそくアニメーション作りを行います。映像作りは吉田小の子どもたちにとってはお手の物。アイデアもぽんぽん出てきて,面白い絵が撮れました。

お昼はフィンランド人のヨナと一緒に,パンを作りました。おなかがすいていたのでとってもおいしかったです。
午後は,編集作業をしたり,フィンランドサウナに入ったり,上映会の準備をしたり。ところがだんだん天気があやしくなってきて,実際の上映会は大雪の中で行うことになってしまいました。それでも,他では絶対に味わえない経験をさせていただき,たくさんのみなさんの温かい気持ちに触れることができて,楽しい楽しい1日になりました。

映画祭の吉田小の子どもたちの担当になっていただいたボランティアの方とお話しする中で,今回私は改めて思ったことがあります。

 この“みゆき野映画祭”,子どもたちは自分の交通費だけで,他は1円も参加費を払っていません。外国からもたくさんボランティアの方が来ているようですし,日本の方も全国からいらしているようです。天候のこともあり,興行的には赤字だろうに…みなさんすべて自費なのかなぁと心配するほどでした。なのに,みなさん親切に声をかけてくださり,陽気で気さくで,何気ない楽しい話をたくさん子どもたちにしてくださいました。

「冬,何もない北欧では,雪のスクリーンを村人みんなで作って映画の上映会をする。そこには老若男女が集まり,冬の社交場となる」んだそう。

「あぁ,求めているものはこれなんだ」と。雪のスクリーンで映画を上映すること,が大事なのじゃなくて,いろいろな人とコミュニケーションをする場所づくりのために,この雪のスクリーンをつくったんだ,と。

映画祭を主催するスノーコレクティブ代表の橋本晴子さんの求めているものが少しわかった気がしました。

今年の「よしだナイトプロジェクト2011」でお世話になったたくさんの方たちも,きっと同じような気持ちで子どもたちに接してくださったのでしょうね。本当にありがとうございました。心から感謝しています。