さくらびレポート302〜入学式ステージに金屏風を@美術部

櫻ヶ岡中学校の中平です。廃材アートを終えた美術部ですが、休むまもなく、次の活動に入っています。

体育館が4月に新しくなり、完成するようです。入学式はその新しい体育館で行われるそうなのですが、今までのようなステージバック画を新品の壁に画鋲で打ち込むのは気が引けますし、現在完成していないステージの寸法が全くわからないため、「美術部の装飾は今年は行わない」という決定が一時はなされなした。

しかし、「それならば」ということで考えたアイデアが「金屏風」です。屏風ならば、壁に固定せず、天井からぶる下げることも必要ありません。単に床に置けばよいので、状況に左右されません。

というわけで、180センチ×90センチのコンパネ6枚の金屏風を作ろう!!ということになったのです。数日前から本制作前の実験が始まりました。

さくらびで使ったコンパネを二枚実験用に使いました。蝶番を生徒は扱ったことがないため、まずは釘を使って打ち込んでみました。やってみると下まで釘が行かなかったり、蝶番が斜めになってしまいます。しかし、それが身体で覚える学習です。一年生も二年生もお互い協力し合っています。

文房具屋で金の単色折り紙を購入し、あえて金箔のようにのりで貼っていってみました。

この作業の良いところは、数人で協力しなければいけないところです。コンパネの表面にのりを塗る人、紙を貼る人、貼った紙を上から伸ばしていく人、など3,4人が協力する必要が出てきます。

これが、この屏風作りの良さです。

また、あえて重くて大きなコンパネを扱うことにより、数人が持ち上げたり立たせたり協力する心が育つと思いました。せっかく部活動で行っているので、個人制作では不可能な集団での協力が実現するのです。

今日は、金の折り紙を貼ることが出来たので、その後に、部員で実際に色々な絵の具を塗って実験してみました。カラフルな色を試してみる生徒、ボンドに絵の具と砂を混ぜてマチエルを実験する生徒、絵の具とガラスを混ぜる生徒、などいろいろなことをやってみました。

こうして、少しずつ行動を自分たちで考え、自立した美術部になっていってくれるといいなあ、と思いました。