さくらびレポート305〜ブラックライト鑑賞会を終えて@ココロ14歳

櫻ヶ岡中学校の中平です。

2学年必修授業「ココロ14歳」。作品が完成し、暗室でのブラックライト鑑賞会を行っています。クラスごと作品を置き、4台のブラックライトで照らします。ちなみにBGMは、ミスターチルドレンの「ギフト」。

真っ暗な状態から音楽を流し、一斉にブラックライトを点灯。「わー」「きれい」「おーーー」という歓声が響き渡ります。その一瞬の反応が、美術教師としての勝負の瞬間でもあります。

鑑賞会後、美術室に戻り、3つの質問に生徒は答えていきます。プリントに記入していきます。
「自分の作品を見てどう思いましたか」「友達の作品を見てどう思いましたか」「自分はこれからどう生きていこうと思いましたか」

ある女子生徒の感想です。

●「自分の作品をみて どう思いましたか」
「自分だなっと思いました。蛍光塗料の量を薄くしたところやら、作品が自分そのものだと思いました。作品というよりココロなんですけど・・・。本当に自分そっくりにしか見えないなあって思いました。光にあまり輝かないし光るようなココロじゃないけど、それが今の自分だ・・と。あらためて感じられたことが良かったです。」

●友達の作品を見てどう感じましたか」
「誰の・・・というより、それぞれ良いところやら悪い所など、色々なココロが輝いていました。なので誰とは決められません。と同時にどのココロが誰のやつなのかわからなかったので、これはきっと誰のなんだろうと照らし合わせてみて・・・といったことをやることができました。意外と私自身と似ているココロがなかったようで驚きました。」

●「これからどのように生きていこうと思いましたか」
「広い心を持って生きていこうと思いました」

別の男子生徒は、こう書いています。
「今自分は14歳だけど、この作品も14歳に見えてきました。」

人間は創造することでしか生きていけない、と彫刻家の木下氏はある著述物で書いています。ココロという一番身近で親しみがあるけど見えないもの、それをこのように形にして見てみたことは、何か中学生の今後に生きていってほしいなあと願っています。