さくらびレポート31〜南三陸町へ届け:きりこワークショップ(その1)

櫻ヶ岡中学校の中平です。本日の美術部部活で、南三陸町へ送る「きりこ」を作る「きりこワークショップ」を行いました。まだ完成はしていませんが、今後の部活の中でなんとか完成させていこうと思います。

「きりこ」は、大震災と津波で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町で行われている伝統的神事です。この神事を仙台の吉川さんを中心とした住民の方々が、「きりこ通りプロジェクト」として2010年に活動を始めました。その結果、地域住民のつながりやコミュニケーションが生まれ、住民全体に活気が生まれてきたそうです。

そして、震災。住民の方々は、苦難に負けず、今年の夏にはお祭りをやろう、と立ち上がっているという話をお聞きしました。櫻ヶ岡中学校美術部も、きりこにメッセージを込めて作って送ることを決めました。

吉川さんから送られたパワーポイントの写真をもう一度鑑賞し、作り方を確認し、図案を考えました。今までやったことがないので、いきなり作り始めることに不安がありましたが、時間を掛けて実験していくうちに、形ができてきました。切り絵図案集などがあると、発想がしやすいかと思いました。

ある男子美術部員の作品。様々な形が折り重なり、優しい雰囲気を醸し出しています。カッターの使い方も手なれています。

女子部員の途中経過作品。単純な花びらの形を繰り返していった作品。まだ途中のようですが、美しいですね。

中平きりこ作品。寿という文字と魚たち。

活動終了後、5月11日に南三陸町で行われるという「南三陸町・黙祷の日」で使われるという応援メッセージの録音。携帯で電話し、メッセージを部員一人一人が語り、録音していきます。
今日やったきりこに込めた思いや、被災地への思いなどが、中学生らしい言葉で語られました。