さくらびレポート170〜現代美術製作所「アトミックサイト展」&六本木

櫻ヶ岡中学校の中平です。本校はもう夏休みに突入しているのですが、今日は振り替え休日で出勤しなくても良い日。東京にアート鑑賞ツアーに行ってきました。

お目当ては、向島にある現代美術製作所の「アトミックサイト」展。反原発を明快なエッジで表現しています。

その前に、六本木森美術館へ。フランスのデュシャン賞がらみの展示を見ました。久しぶりにデュシャンの「泉」とモナリザの作品を鑑賞。今でも彼の作品を越えている人はいません。

私がいいなと思ったのは、田口行弘さんの展示。畳が動いていって屏風になったり、小屋になったりして、ヒルズの中を暴れまわる映像は痛快。太鼓のお祭りのような音楽も良かったです。なにかとても伝わってくる気がしました。何がかはわかりませんが「共感」しました。共感って大事ですよね。

写真は、ビル内の水族館。なにやらアートな感じの美しい水族館でした。和みます。

そして、上野から浅草まで行き、東武線で東向島へ。

現代美術製作所の入り口です。いつも入り口がどこか、迷ってしまいます。

見るからに危険なレベル8という感じです。

ガイガーカウンターを使って現在の放射線を計る作品。放射能に汚染された土の上にカウンターを置くと、あっというまに数字が上昇!!気がつくと数分で、3月13日から18日までの長野市の空間放射線量と同じ値になりました。長野市は昨日、なぜか放射線量が上昇していると、新聞に掲載されていましたが、理由や原因は全く書かれていませんでした。

不思議な音を発するエレキギター。東京藝術大学取手キャンパスの側溝の土からセシウムが検出されており、その土からセシウムが検出されるたびに、ディストーションの効いたエレキの音が響き渡ります。

怖いです・・・・。

私は、原発はなくなったほうがいいと思います。そう思っている人はたくさんいると思います。今日のこの展示を見て、なぜかほっとしたというか、同じような思いをしている人が確かにいるんだと実感することができました。

森美術館へも行き、素晴らしい作品を鑑賞しましたが、構図の美しさとか、コンセプトの素晴らしさとか、美術的な要素に反応する心がないためか、全然作品に「共感」できませんでした。しかし、この「アトミックサイト」展は、とても共感することができました。アートや美術のコミュニケーションて、まさに「共感」するためのコミュニケーションツールであると思います。美術やアートを少し見直したような気分になることができました。

みなさんも、是非行ってみてください!!!