さくらびレポート188〜きりこ回廊@宮城県南三陸町

櫻ヶ岡中学校の中平です。8月11日、12日の二日間、私は宮城県南三陸町へ行ってきました。御存知の通り、南三陸町は3月11日の地震と津波に被災し、今復興へ向けて町民が一丸となって取り組んでいる場所です。

その月命日である8月11日、「海に思いを届ける会」がアートNPO「エンビシ」主催で行われ、並行して、櫻ヶ岡中学校美術部と、戸倉上山田中学校美術部で制作した「きりこ」が展示される「きりこ回廊」が行われるということで、行ってまいりました。

被災から5ヶ月たった様子は後日お伝えするとして、まずは展示された「きりこ回廊」の様子を写真でご覧ください。

白いきりこが風に揺られてとても美しいです。私も展示をお手伝いさせていただきました。風が強くて展示が危ぶまれましたが、こうやって全て展示して見ると、壮観です。回廊はバグハウスの北條さんと住中さんが制作してくれました。ナイスです。

なんと、うれしいことに、展示キャプションに、長野県の櫻ヶ岡中学校と戸倉上山田中学校の記述が書かれていました。

中学生たちの作品が遠く宮城県で、確実に思いが届いていました。うれしいですね。生徒に早く伝えたいです。

エンビシの皆さん、本当にありがとうございます。

写真は、海岸近くで行われた「海に思いを届ける会」の中で、お話をされている佐藤町長。お話の中で「長野県の中学生がきりこを送ってくれて本当にうれしかった」と述べられました。

私たち美術部は、日頃自分たちのためだけに作品を作っているんじゃなくて、こうやって地域、被災地まで貢献しているんです。きりこを作ってよかったなと実感しました。この出来事も早く生徒に伝えたいと思います。

14日から、長野市ホクト文化ホールで「震災復興コンサート」が始まり、仙台フィルハーモニーの方が、ツル・プロジェクトで作った巨大タペストリーの下で演奏されます。アートを通した人と人のつながりを感じます。