さくらびレポート214〜カオス・ギャラリー・ニュース第8号

櫻ヶ岡中学校の中平です。カオスギャラリーでは、毎回展示の際に、作者にインタビューし、会話の様子をカオス・ギャラリー・ニュースという名前の新聞を発行しています。今日は、第8号の記事を掲載します。

カオス・ギャラリー・ニュース8号「口ダスト」

聞き手:中平 作者:ブレイク(ブレイク:ブ、中平:中)
●口はいろいろな物を吐き出す
中「ブレイクさん。こんにちは」
ブ「こんにちは」
中「今回の作品は、いろいろな材料を 使っていますが、作品の見所を教えてくださ い。」
ブ「はい。とりあえずテーマとしては、 口はいろいろな物を吐き出します。 嫌な言葉と か、いろいろなものを出しますよね。まあ、それは関係なしに、一週間歯を磨かなかっ たらどうなるか、ということを考えて作りました。」
中「美術大学の学生さんなんかと同じようなことを考えているんですね。」
●きっかけは「歯医者での記憶」
中「このような作品を作ろうとしたきっかけは何ですか?」
ブ「ちょっと虫歯がひどくて・・・・。 歯医者に行ったんですけど、未だにその治療のとき の恐怖が記憶に残ってい て。最近また歯医者に行って、昔の記 憶を思い出しちゃ って、それでこの作 品を作りました。」
中「作品制作のパワーは、自分の嫌なものから生み出されているんですね。」
ブ「はい。」

●日記みたいに作る
中「ブレイクさんは、こういった作品はしょっちゅう作るんですか?」
ブ「しょっちゅうっていうか、気を抜いたときに、こういうのばっかりではなくて、日記みた いに、作ったりします。」
●自転車の乗っている時ひらめく
中「日常生活の中で、面白い発想をしたり、おもしろそうなひらめきがあったりするん ですか?」
ブ「たまにありますね。自転車乗っていて、一気に急にひらめいたり・・。 だいたいいつ も自転車乗っているんで。自転車に乗っているときひらめ きます。」
中「最近のひらめきの中で、一番おもしろいひらめきって、何ですか?」
ブ「ちょっと・・・言いずらいんです けど、・・・小池栄子さんの体を上において、その下に ピカチューが踊っていたら面白いなって・・。」
中「え!(笑)すごくおもしろいです ね」
●オブジェのイメージ
中「今回の作品はいろいろな材料を使っています。例えば紙粘土で人間が作ってある んですが、そのオブジェの周り に針金が巻いてあったり、体にねじが 差し込まれて いたりします。私が共感するのは、手が紙粘土でできていて、 中に針金が入ってい る部分です。この機械的な人間のようなイメージは、どこから思いついたんですか。」
ブ「とりあえずネジとセットです。ドリルって、かっこいいじゃないですか。 ドリルを見て いて、指からドリルが出 るといいなと思っていたんですが、ネ ジでやろうとしたら数 が足りなかった んで、針金で作りました。次にひらめ いたのが人体模型図だったん ですよ。 学校の階段みたいな感じでときめいちゃいました。でそれで、かっこいい んじゃない?って感じで・・。」
中「いやあ、いいセンスしてますね。 この作品を今美術館に展示したとし ても、今ま での美術史の文脈の中で 捉えることができ作品だと思いますよ。すごく共感してく れる大人がたくさんいると思いますよ。」

●イボイボ
中「イボイボの紙粘土はどうやって作 っているんですか。」
ブ「レゴで作ってあります。」
中「レゴっぽさって感じませんね」
ブ「一回、くしゃって曲げてあるんで すよ。」
中「なるほどね」

●リカルデント君
中「作品に登場するキャラクターの中 に、紙粘土で作ったお茶目な人物が3 対いるん ですが、これは?」
ブ「これは、救いです。歯磨き粉のリカ ルデント君です。この黒いのは汚れを 取って いるんです。」
中「と、いうことは黒い空き缶は虫歯で すか!」
ブ「口の中なんですよ」
中「全体が赤いのは口の中だからなんで すね。納得しました。誰でもわかるメ ッセー ジの中にも自分独特の世界を作 ろうとしていますね!!」

中「最後に、作品を見る皆さんにメッセージを一言お願いします。」
ブ「皆さん、歯を磨きましょう!」

中「ありがとうございました。」
れ「ありがとうございました。」