さくらびレポート318〜1学年必修授業「触ると気持ちいい石鹸」:5時間中の4時間目

櫻ヶ岡中学校の中平です。1学年必修授業の「触ると気持ちいい石鹸」は、5時間中4時間目に入りました。

石鹸もほぼ原型が残っていないくらい彫ったり、磨かれたりして、感触もいい感じになってきています。

この4時間目で、彫りと磨きを交互に行い、次のラスト一時間で徹底的に布で磨こうと思います。

表現の中心テーマは「感触」です。感触を石鹸を使って形にしています。おのずと抽象的な印象の形になっていきます。感触をテーマにすることで、形に縛られず思い切った彫りや造形表現が期待できます。

彫刻のおもしろさは、材料が制作することによって、徐々に別の物質に見えてくる瞬間との出会い、だと思います。また、彫っていく感触も楽しいですね。

確かに昔授業で扱われていた石や、木材も抵抗感があってよいと思いますが、授業時数が短くなった現代、短時間で彫る楽しさを味わうことが出来、ほとんどの生徒が材質感の変身を感じることが出来、しかも、立体造形の原理を学ぶことが出来る。そんな題材でなければ授業で実践はできません。

この石鹸は、やわらかく、どんな生徒も彫刻の楽しさを味わうことが出来ます。10000回ほど磨くと、石鹸が別の物質に見えてくる変身の瞬間も経験できます。
作品完成後は、実際に家庭のお風呂で使うこともできますし、インテリアとして玄関などに展示すれば良い匂いを発するオブジェになります。

完成が楽しみです。