さくらびレポート401〜ゼロ歳のココロから作り始め、今に近づける:ココロ14歳

櫻ヶ岡中学校の中平です。二学年必修授業では、「ココロ14歳」という授業を行っております。

14歳、つまり中学二年生の時期は、人生の大きな分かれ道にいる時期だと思います。自分にとって、価値のあることと、無価値なものを区別したり、興味のあることと興味がないことを区別したり、自分の中で再構築が始まるのではないかと思います。

この14歳の時は、自分を振り返り、新しい自分を模索する時期であるとも言えるでしょう。美術の授業では、よく「自画像」を描く事があります。この「ココロ14歳」は、絵がうまく描けない生徒も、描ける生徒も、紙粘土を通して「自画像」を作り出す授業なのです。

今日は、まずまんまるでピカピカの「ゼロ歳のココロ」を作り、1歳、2歳・・・と年毎に形を変えていきます。形を変えることによって、その形が紙粘土に記憶されていくのです。

形を変えていく上で注意することは、「正直に作る」ということ。ぼこぼこなココロなら、ぼこぼこに、つんつんしたココロなら、徹底的につんつんさせましょう。

その時、道具が工夫されると、発想が広がります。楊枝で穴を開けたり、糸で薄くスライスしたり・・・。形を変えていくことにより、発想が広がり、自分の記憶と重なってフィードバックされていきます。そうやって、イメージのアイデアスケッチや試行錯誤がくり返され、発想の飛躍が起こると予想されるのです。

今日は、いろいろな道具でいろいろな形の違いを感じました。