櫻ヶ岡中学校の中平です。明日はいよいよ卒業式です。いつも、この時期に考えることがあります。卒業生たちにとって、3年間の美術はどうだったのかと。意味あるものとして生きているのだろうか。生きていくうえでの力になっているのか。いつも考えてしまいます。どちらのしても、クリエイティブな心は失わない日本人になってほしいです。
さて、1年生の制作した「キンキラ図屏風」の作品をいくつか紹介します。
この作品は、「和風」がテーマです。しかし、いわゆるステレオタイプな和風シンボル「ツル」「櫻」「梅」「富士山」のようなイメージは使いません。構図が「和風」であるという発想です。つまり、風神雷神タイプとしての「相反するものの組み合わせ」という構図、またはカキツバタタイプとしての「同じものの繰り返し」という構図のどちらかを選んで好きなものを描いています。
写真の作品は、かきつばたタイプの構図が使われています。
「ガリバー旅行記」という作品。
ガリバーと小人、という風神雷神構図。
たくさんの小人、というカキツバタタイプ。
両方の構図がうまく使われています。もしかすると、構図のおもしろさから発想した作品かもしれません。
題名「心」
置くが深い表現に驚きです!!
題名「闇に吸い込まれる!!」
飛び出てくるのではなく、吸い込まれるという発想がユニークです。
大好きな甘いものを大量に描いています。自分のかじる甘い味、好きな味を、ピンクの絵の具を吟味して塗ったそうです。
こだわりを感じます。
自分で描くものを決めて描く。そこに、3年間繰り返し学ばせたい内容が存在しています。生徒たちも良く答えています。