さくらびレポート444〜中学生カオス・アーティストに聞く①:カオス・ギャラリー

櫻ヶ岡中学校の中平です。今、個人的に「一年間のカオスギャラリーの活動をまとめよう」と思い、限定1冊1のまとめ本「カオス・ブック」を作成中です。その最後のページには、カオスにアーティストとして参加してくれた中学生へのインタビューを掲載しました。参加中の思いや今振り返って見ると考えること、そして、課題やそれをどう改善していったらいいのかというアイデアについてインタビューしました。その文章を、ここに掲載します。

参加した中学生に聞く〜カオス・ギャラリー・プロジェクトを振り返って
●G君(一年男子)×中平

中「カオスギャラリーに作品を展示したG君。今振り返ってみて、展示したことはどう でしたか。」
G「自分の作品は平面世界だったので、もうちょっと立体的に飛び出したら、もっと面白 かったんじゃないかなあと思います。」
中「それは、なぜそう感じたんですか?」
G「見えるものが、どこから見ても同じだったりするからです」
中「それは、自分の作品展示がおわった後、自分以外の人が作った作品を見て、そう感じ たんですか?」
G「はい。」
中「例えば、G君は、どんな作品がいいなあと思いましたか」
G「巨大な眼がある作品が良かったですね。」
中「銀色の作品ですね。」
G「これが面白いって思いました。眼って、脳を通して見えているので、僕自身の作品と 比べてみると、面白かったです。眼がいろいろ何箇所かにあったじゃないですか。場所 によって、脳の感じ方が違うんですよ」
中「G君は、見る立場として、この作品はどこに興味がありますか?」
G「この眼の作品は、大きな眼が書かれているから、おお、これは何だろうってみんな思 いますよね。みんなから注目される作品だったんで、いいなって思いました。」
中「なるほど。」

中「カオス・ギャラリーは今年始めました。G君は一年生なんでわからないと思いますが、 去年まではなかったんですよ。それで、カオス・ギャラリーがこの学校の中にあるって ことについては、どう思いますか?」
G「小学校には全くなかったんで、未知の体験的な・・・。」
中「だけど、図工の作品などは小学校の中にも展示してありますよね。あれとは違うんで すか?」
G「ぜんぜん違いますね。」
中「どんなことが違いますか」
G「みんなが好きなことをやっているということです。注目して!みたいな。単なる図工 の作品とはぜんぜん違いますね。」

中「G君に聞きますけれども、カオスギャラリーの良かった点や変えたほうが良い点など あったら教えてください。」
G「実現できればなんですけれども、一般の人も見られるようにしたらいいと思います。」中「実は、一般の人も見に来たんですよ。」
G「えー?来たんですか?」
中「全部で4人ぐらい来ました。一人は神奈川県の美術の先生。それからカオスギャラリ ーに展示した生徒のお父さんとお母さん。それから、近所の学生さん。一般の人が見る ことができるようにするには、結構ハードルが高いんですよ。例えば、場所を変えなけ ればいけないんですよ。」
G「みんなが見ることができるようにすると、場所は昇降口でしょうかね。」
中「昇降口行くと、例えば目玉の作品とか、アニメを繰り返している映像作品とかは出て こなくなっちゃう可能性があるよね。」
G「まあ、場所はここでもいいと思いますよ。」
中「この場所は結構いいと思いますよ。音楽室がある関係で、一日5時間授業があれば、200 人が見る計算になりますからね。」

中「カオスギャラリーの変えたほうがいい点はありますか?」
G「もうちょっと、作品が完成したら、大々的に宣伝したらどうでしょう。」
中「例えば、どのよいにしたらいいですか?」
G「お昼の放送とか、学活で担任の先生が伝えるってのはどうでしょうか。」

G「もうちょっと規模を大きくして、中に人が入って何かできるような施設みたいにした らどうかと思います。」
中「家ですか!」
G「そこまでいかなくても、今のは小規模すぎるんと思うんですよ。」
中「逆に言うと、もっと小規模にして、毎回移動するカオスってのはどうでしょうか。校 内のどこにあるかは、わからないという。」
G「出張カオスギャラリーですか。見に行く人が少なくなると思うんですが。」
中「お昼の放送で、今日のカオスギャラリーの場所を連絡するってのはどうですか。エレ ベーターの中とかに展示してあって、絶対見ることができないとか」
G「ハハハハ」
中「外にあるってのはどうですか」
G「うーん、外にあるとめんどくさくて見に行かないと思いますよ。」
中「もっと規模を大きくしたらどうかっていうアイデアはどうですか?」
G「グレート・カオス・ギャラリーとか・・・。」
中「グレート!!いいね。」

中「カオスギャラリーは、来年もやるべきでしょうか?」
G「はい。やったほうがいいです」
中「やったら、作品出しますか?」
G「はい。」
中「今度は、どんな作品にしますか?」
G「うまくいけば、3Dの作品にしたいですね。めがねかけて見ると飛び出してくるよう な。」
中「それは、すごい。」