さくらびレポート450〜平成23年度のまとめ:24年度は中学生プロデューサー育成活動を

櫻ヶ岡中学校の中平です。今日で平成23年度が終了し、明日4月1日から平成24年度が始まります。このブログの「さくらびレポート」ですが、23年4月1日から開始、「一年間で365回以上更新する」ことを目標に続けてきました。今日で、目標を大幅に更新する450回目となりました。自分としてはこの数にとても満足していますし、そうアクセス数も380万件を突破したことに、いつも見てくださっている皆様に感謝したいと思います。ありがとうございました。

24年度の中学校美術教育の状況は、良いとは言えません。必修教科の次数15時間は据え置かれましたが、長年、発展的学習が可能であり重要な意味を持っていた選択教科の時間が廃止されます。
櫻ヶ岡中学校では、2年前から開始されていますので、来年度急になくなるということはありませんが、社会的に展開する時間が学校の教育課程で保障されなくなったということは、もしも校外へ出て学習する場合は、放課後や課外といった時間外で行わざるを得ず、もはや現実的には「無理」と判断せざるを得ません。

状況ばかりを嘆いているわけにはいきません。なくなってしまった時間は帰ってきませんので、具体的にどうしていくか考えました。一つはカオスギャラリーの展開です。昨年度実践し、生徒の中に話題も作り出し、美術の可能性を実感として訴えることができました。そこで24年度では、中学生の「個展」という形に加え、グループ展も可能とし、中学生プロデューサー、つまり、自分は作品を制作展示しないけれど、「出品したらおもしろそうな中学生アーティスト」を自らスカウトし、展示させるという展開です。美術は企画と制作両方を自分で行う醍醐味がありますが、企画はあるけど、技能に自信はない、だから展示もしない、という中学生もいるはずです。大きな話ですが、今と未来の日本伊必要なのは、職人やアーティストだけではなく、企画者・つまりプロデューサーが必要だと思います。学校の中でもそうです。教員だけでなく、生徒の仲でも企画者やプロデュース能力を持った人間の育成が遅れていると思います。
そういった状況をふまえつつ、「企画っておもしろい」「企画をやってみたい」という中学生を探し(はじめは美術部中心となりそうですが)始めていってみたいと思います。

今年度のブログ更新を超える更新数を来年度はねらいます。
今後もどうぞ、よろしくお願いします。
*写真は、美術部の部員がやろうとした「入学式用折鶴オブジェ」。