さくらびレポート166〜「自分がやりたいことをやるべし!」:1学年必修授業

櫻ヶ岡中学校の中平です。美術ってなんで中学校にあるんでしょうか。いろいろな方がいろいろな素晴らしいお話をされていますが、私は「自由」を学べる時間だからだと思います。自由ってなにでしょうか。自由とは、自分で何をやってもいいということ。そして、つまり、うまくいくことも失敗することも経験できるということ。そういう時間のなかで中学生は、考えることを学び、自分の可能性を感じて大人になっていくんだと思います。

山崎亮さんは著書「コミュニティーデザイン」の中で、公園について、日本的公園と欧米型公園について比較し言及しています。
日本の公園は、はじめから遊び方が決まっていて、ほかの使い方ができないし、してはいけないというきまりになっていることが多いが、欧州の公園は、あえて何も作られていない反面、自分たちで考えて遊ぶことができるということである。

美術も上記と同じ二種類の美術教育があると思います。私は、絵画でしたら、やることが決まっている日本的公園のような絵画ではなく、自分たちで想像できる欧州型公園のような絵画を目指したいと思います。

写真の男子生徒は、ひたすら絵の具をたのしそうに混ぜ合わせています。道具も毎時間変化しています。手、指、スポンジ、足、フェインティングナイフ、割り箸・・・・。

自分のやりたいことを思いついたら、まずは実際にやってみよう。

それが、美術では大事なことだと思います。うまくいくのか、自分の予想と違う結果になるのか、それはやってみないとわからないです。この繰り返しは美術ならばできますし、本当にやってしまう行動力の育成につながると思います。

「実際にやってしまう行動力」

それを、私は創造的な技能と呼びたいと思いますし、今必要な、意欲なのではないかと思います。