櫻ヶ岡中学校の中平です。2学年の春から取り組んできた題材「モンドリアンでマドリアン」。作品が完成しましたので、独創的な作品を紹介したいと思います。
写真の作品は、罫線そのものを黒以外の色で書いています。
全体的に明度がそろっており、色相の違いが際立っています。
色のセンスが良いだけでなく、色彩理論も知りながら制作しているようです。
制作中に、想定外の黒絵の具が垂れてしまい、途方にくれることがありますよね。そういう時、多くの人は、「なんとか黒を消そう」とネガティブな発想をすることが多いと思いますが、写真の作品は、あえて、その黒い点を効果的に配置し、あたかも作品の一部であるかのように、自分なりに使っているところが見事です。
美術では、失敗したようなことでも、考え方で、うまく活用するということが学べるのです。生き方をも、感じる作品です。
罫線の色を様々なに帰ることにより、画面にリズムや奥行が現れています。
はじめからこうしようと計画していたのではないようですが、計画に縛られず、おもしろい!と思ったことを実際にやってみてみる。そこから美術の学びはスタートするのです。
間取りから発想し、平塗と溝引きしかスキルを必要としない作品ですが、見方によって、深い発見や学び、冒険のチャンスがあるものです。