さくらびレポート80:見えない物を描く。見えない部分にこそ、描かれていないことこそ真実。

3学年は、グラデーションマジックという絵画領域の題材で、8時間をかけて取り組んでいます。

この授業では、パステルをグラデーションの武器として使いこなすというスキル的な意味もありますが、もっと大事なのは、自分の感覚を信じ、「ここはもっとこうしたいなあ」と感じる部分を、勇気を持って実行してみること。そこからの気づきから学ぶと言うことが大事です。

写真は、ある生徒のアイデアスケッチの変化です。今日は、「見えない部分に真実が」ということで、いかに生徒たちが、いろいろな事を感じながら気づきを生かしているか、見てみましょう。

この女子生徒は、3年間演劇部で活躍しました。

劇のシナリオをモチーフにしています。

シナリオを使われてぼろぼろになったように質感を表現しています。

色彩が増えてきました。色による感情表現。楽しいこと、辛かったことなど、本人にしか感じられない「見えない部分」を描こうとしているのでしょうか。

色彩から鮮やかさが消え、ノスタルジックな要素が増えました。

また、四角い画面からはみ出して、描かれなくなった部分や、重なり合っている部分が登場しました。

うーーーーん、面白い!!!!