さくらびレポート140:モナ・リザでマネ・リザ「ルネサンス2013」・見えたまま描くということ

1年生の人物画「モナリザでマネリザ」。

1年生が小学校の図工で、先生から一番言われたことが「見たまんま描け」。

実は、これが一番難しい。なぜなら、見たまんまなんて描けないから。頭使っちゃって、どうしても「考えて描いた絵」になっちゃうからなんですよね。

考えて描くと、どうなるかというと、例えば「目は二つ同じ大きさだ」と考えると、奥行きを出そうとしても、目を同じ大きさに描いてしまうので、奥行きを出すなんてできなくなってしまう。

頭を使わないためには、それを補う何か道具が必要となります。

その道具が、写真のような透明下敷きです。

これを片目を閉じて、見たままに描く。

これが見たままに描くということに近いと思います。

この方法で描くと、奥行きや遠近法について、少し理解することができます。

つまり、手前が大きく、奥は小さく描くということです。

あまり、下敷きが必要ない生徒もいますが・・・・。

500年以上前の画家さんたちも同じような道具を使って人物を描いていたようなので、まあ、体験学習と言うことでも、意味はあると思います。