さくらびレポート185:材料を一度、○○す。・・・それが材料を生かすこと

生花って、不思議な言葉です。生きている花を、じょきっと切って一度殺し、それを植え替えて「生花」と呼んでいるのです。

これは、美術の表現でも同じです。材料を活かすって、どういうことでしょうか。私は、「一度材料を殺すことが、生かすことになる」と考えています。つまり、紙粘土を使って立体表現するとき、紙粘土が紙粘土に見えているうちは、材料に負けているのです。材料を徹底的に一度殺すことにより、表現の核が立ちあらわれ、材料がザイリョウデなくなり、表現になるのです。

鉛筆も、紙も、木材も、全て同様です。その材料の特性を一度消滅させるため、色を塗ったり、削ったり、折ったりくっつけたりするのです。

写真の生徒たちは、紙粘土に絵の具を混ぜることにより、材料を一度殺しているのです。

言葉がきつくて申し訳ないです。真意は伝わったでしょうか・・・?