人間の学びに大切なこと。
それは、ちょっとだけつまづいて失敗し、うまく起き上がること。
全くつまづくことも、ちょっとした失敗もなければ、起き上がり方も学びません。
それは効率よく何かを記憶したり、計算が早くできるといった現実世界での能力アップをねらいとするならば必要のないことかもしれません。
美術の授業は、それではおもしろくありません。創造的な学びをもとめるのならば、自分で課題を見つけ、解き方を楽しんでいきながら、ちょっとした失敗とちょっとした解決方法を自分で気づいて、少しずつ自分で作り上げる楽しさを感覚として身につけていく。それが「自由」に対する体感を作っていくのではないか?と感じます。
そのためには、まず自分自身が「やってみたいこと」があるということが必要ですよね。教師はそれをうまく引き出す力を持ちたいです。
やってみたいことがあるっていうことは、常日頃から「自分がやりたいことをやっている」という実感がなければ無理ですよね。
だから、人間は、我慢などは、ほどほどにして中学生の時はできるだけ好きなことをやる時間がほしいのです。できれば、真剣な遊び、クリエイティブな部分をもった遊びが良いとは思いますが・・・・。
幸い、私は勤務している中学校には、自分のやりたいことを自覚している中学生が多いように感じています。