2年美術「ずばり言うわよ!」
なかなかアイデアを出せない男子がいました。
アイデアが出せない、というよりは、面白さに気づけない。気づいているんだけど、正しいとか間違いとかに気を取られている。
私は彼に
「面白い方を選ぼうよ。楽な方じゃなくて。楽しいなとか、やってみたいなとか感じる方を選んだほうがいいよ。」と言いました。
その男子の後ろでは、なにやらイラストボードを細かく切断し、
最終的に着色をして接着する、という方向を選んだ友達が
制作に没頭していました。
それを見て、彼は表情を変え、
似たような方向ではありますが、
細かい形を10個ほど下書きし、カッターで切っていきました。
きっと、やってみたかったんでしょう。自信がなかったのかな。
どうしても中学生は、「正しい」「間違っている」という二者択一を自ら選んでしまい、結局「面白くない」アイデアに陥ってしまいます。
「おもしろい方を選べばいいんだよ」の一言で、動き出す。そういう瞬間を発見することができました。私自身がうれしいです。