材料を活かすってことは、つまり、材料の可能性を、これでもかっていうぐらい、使い倒す中で、引き出してあげることなのでは?
例えば、人間である私たちが、だれかの力やチャンスによって、自分が今まで知らなかった可能性に気づくことができたら、感謝の気持ちで一杯になりますよね。
それは、材料も同じ だと思うのです。
紙は、紙としてポピュラーな使い方で終わっていたら
きっと「もっと可能性を引き出してくれよ」
と言うかもしれません。
その点、中学生は、縛られない発想で いろいろな使い方を工夫しては改良し
やってきては、改良する。すばらしい材料使いです。
そういう中で、中学生自身も 自分の新しい可能性に 出会うのでしょう。
これが、材料と 関わる 美術教育の 良さの一つ だと思います。