お接待プロジェクトワークショップレポート3

☆ワークショップの説明

6/17日午後2時、小雨が降る中“四国遍路お接待プロジェクト”の第一弾であるワークショップが始まりました。フォトリレー参加者も含めた約30名強の人々が参加してくれました。(狭いテントでこれだけしか席数を確保出来なかった。。。雨がうらめしい)
始めに太田三郎さんから企画の主旨説明やワークショップについての主旨を説明をしてもらいました。数珠玉は88ヶ所のお寺、を遍路路のヒモで繋ぐことを意味し、 五円玉を結ぶ水引(愛媛県四国中央市の特産)は歩き遍路の旅の無事と多くの出会いがある様に願いを込めて結んでもらいます。1フィート数珠玉はお遍路さんの歩く「足」をオマージュし、参加者の足のサイズの長さで数珠玉を繋いでもらい、四国の巡回プレゼンテーションが終了するまで全ての参加者の数珠がえんえんと繋がります。そして最終的に集まった作品はお遍路さんにお接待として配られ、88ヶ所に巡礼を終えたお遍路さんには数珠を土に帰してもらいます。新たに数珠が芽を出し、数珠玉として実をつけ、お接待されることを願って。。。太田さんが本プロジェクトでテーマとされている「循環」と「再生」まさに∞+∞(無限大)のプロジェクトはこれからどれだけの人々と繋がっていくのでしょうか?ワークショップ用に用意された数千もの数珠は全て昨年太田さんに収穫してもらいました。(本当にすごい数なんです)どの数珠玉も色や形、大きさが微妙に違っていて人とイメージが重なってしまいます。人と人を繋ぐこころの結晶は一粒たりとも無駄に出来ません。
(cochiyo)

☆ワークショップと太田さん

太田さんが作品を実際に作りながら手順の説明をしてくれました。あまりに手際よく作業が進んでいくので、結構簡単に作れてすぐ終わってしまうんじゃないかと心配しましたが、実際に自分で作ってみるとこれがなかなか上手くいかないのです。5円玉に水引を結ぶだけでも、きれいな形にしっかりと結ぶにはコツが必要でした。数珠玉に針を通すとするっと実が勝手に避けてくれると太田さんがおっしゃってましたが、本当に不思議。実際にこの数珠玉が再生するのだと納得・実感です。
みんながゆっくり慎重に作る中、するするするっと仕上げていく太田さんの手はまさにゴッドハンド!?しかもできた作品が美しい!!
(cochiyo)

☆ワークショップの様子

 最初は数珠玉や水引の色を選んだり、上手く出来なかったり分からなくなったりすると、太田さんやスタッフに手順を聞いたり、わいわいと始まったワークショップでしたが、数珠玉に針を通し1つ1つ繋げていく頃には、黙黙とただひたすら数珠玉に向かう参加者の姿がありました。それはもう修行僧のような集中ぶりです。一通り完成する頃には、また、他の参加者と出来栄えを比べたりとおしゃべりも戻ってきました。今回のプロジェクトの奥深い一面を垣間見たようでした。
 参加者の中にいた小さな兄妹たちから始まった“しりとり”が同じテーブルに座っていたカコアスタッフ→太田さん→参加者へと繋がり“大しりとり大会”も繰り広げられました。終始、穏やかな空気が流れる素敵なワークショップとなりました。
(cochiyo)

☆完成作品

 完成した作品は、アート蔵に特設された“納め所”へ納め札と共に奉納してもらいました。奉納された作品は、四国地図に88個の数珠玉を配置した「四国遍路88ヶ所札所マップ」の前に納められた作品は、どこかしら神性な香りがしています。
 7月30日、8月5日、6日には、四国遍路お接待プロジェクトのために新しく制作していただいた太田さんの作品と、参加者に作成してもらった作品とをアート蔵で展示します。同日も引き続きワークショップをして作品はどんどん増えていきます。是非皆さんも参加してくださいね。展示後、参加者の作品に関しては、カコアが責任をもってお遍路さんの手元にお接待の品としてお届けしますのでご安心下さい!
(cochiyo)

☆「四国遍路お接待プロジェクト」を伝えるメインビジュアル

数珠玉(札所)を繋ぐ黄色い線(遍路路)を表現しています。アート蔵の納め所に展示しました。(koho)